タケノコ工法
- タケノコスペシャル工法(TSP)
- 最初に考えたのは、タケノコスペシャル(TSP)工法で、現場状況が夜間工事で有り下水工事の宅桝設置(到達立杭)の、堀削において障害物が至る所に有り、掘っては埋め、掘っては埋めの繰り返しで、何かお金のかからない良い方法は無いかと一計を案じ考えていた所、埋めなくても良い(円形覆工板)、ある大きさで一定の深さを掘る事が出来る(Ф1500ケージングの切れ端H=900)、この二つの材料と、矢板(約1.0m短め)を利用した結果、生まれたのがタケノコスペシャル(TSP)工法です。
- タケノコリターン工法(TR)
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また、同じくして次の現場では重機の入らない、鋼矢板L=3.0~4.0が運べない。これに関して何かいい方法は無いかと役所監督員より相談がありライナープレート(円形1.0)鋼管(円形1.0)、人力掘削、バキューム掘削等を考えている内、ボールペンのカチカチ出たり入ったり、これだと思いタケノコスペシャルの縮小及び、鋼管の円形Ф900-円形Ф800-円形Ф700と段階に掘削し、重量を軽くし、人力運搬、人力掘削及びバキューム掘削にて施工を考えた工法がタケノコリターン(TR)工法です。
- タケノコ工法の特徴
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- 狭い場所でも工事が可能
- 工期が短い
- 障害物が撤去できる
- 専用覆工板により、作業時以外は開放できる
- 施工概要
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標準施工フローは、次図の通りとする。
- 推進施工イメージ
- 適要範囲
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- 施工方法は、先行掘削を行いФ900のケーシングを建込み、土留めとし、その中に準じ径の小さいケーシングを建込み小型到達立杭を構築するものである。
- 適用土質はN値30以下の粘性土、N値50以下の地山及び水の無い砂質土及び礫質土(礫径200mm前後)とし、水の多いところでは補助工法(簡易ウェルポイント工法・薬液注入工)を併用。
- 工事地先が、建設工事公衆災害防止対策要網に定める「公衆に関わる区域」に該当する場合は、同様網に則って積算する。
- 機械構成
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- コンプレッサー及びチッパー
- 仮設ケーシング
- 三脚及びチェンブロック
- 電気溶接機
- 4tバキューム車
- 専用覆工板
- 工種
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- 上部掘削工
- 鋼管立杭工
- 建込掘削積込み工
- 底盤鉄板工
- 鋼管引抜き工
Ф900鋼管立杭に必要な作業。
土留工に必要な設置作業
掘削(人力)積込み(バキューム)建込み等の一連の作業。
掘削完了後、鋼管底部に鉄板を溶接する。
汚水桝設置後、鋼管を引抜き撤去する作業。